地はまぐり

今週のスピリッツの美味しんぼに出てきたお店 http://www.hamaguri.com/
参考記事(202.232.127.9/eye/yuuraku/archive/news/2006/04/20060419ddh041070007000c.html のキャッシュ)

憂楽帳:焼きハマグリ
 「その手は桑名の焼きハマグリ」とはいうが、長年、名古屋に住んでいるのに食べたことがなかった。週末に食いしん坊の友人たちと連れ立って、「七里の渡し」近くの老舗かっぽう「日の出」へハマグリ料理を食べに行った。
 ハマグリは夏に産卵するため、旬は、体内に栄養を蓄えた春ごろといわれている。この店で出すのは、長島温泉沖合の浅瀬で取れた天然もの。まず、焼きハマグリでいただいた。大粒の7年もので、身がふっくらと膨らんで弾力がある。ほおばると、磯の香りが口いっぱいに広がった。
 メーンは3、4年ものの中粒を使ったハマグリ鍋で、仲居さんが付きっきりで作ってくれる。ぐらぐらと煮立っただしに、1人あたり1回3粒を投入、口があいたところで取り分けてくれる。あとはトウフと三つ葉が入る。締めはだしがしっかり利いた雑炊だ。
 かつては年間5000トンも取れていたが、埋め立てや河口堰(ぜき)建設など漁業環境の悪化から数トンまで激減。漁協による稚貝放流で30トンまで回復してきている。高級品だがしっかり味わった。【三鬼治】
毎日新聞 2006年4月19日 中部夕刊