クラッシック・ゾナー

後群の貼り合せ三枚玉が現代に復活。
C Sonnar T* 1,5/50 ZM
「不肖・電子レンジ R-D1」さんによる解説があまりに的確だったので引用 http://rd1digital.exblog.jp/d2006-06-17

もはや二度とオリジナルゾナーは出現しないと思っていたのですが、その理由は大口径を構成する3群のエレメントのうち2群が分厚くデカイ3枚張り合わせなのですね。これは精度確保が難しく、よって製造自体が面倒で最早現代では採用する理由がないらしいです。収差特性も個性がありますし、コーティング界面を減らす目的も最早過去のもの…。一方ツァイスのサイトにある断面図ですがこれは確かにゾナータイプといえる構成なものの、4群6枚で2群目を接合でなく「空気レンズ」としているんですね。ちょっと興味深いなあ。

余談ですが、その第2群のでかい三枚玉は製造自体が面倒にも関わらず、つい最近まで現行だったMFニッコール85/1.4に残ってたりしたのです。(今年の1月にディスコンになってしまいましたが、リピート・ロットは事実上は出てなかったんでしょうね。)