将棋駒個展

お弟子さんの作 錦旗書

玉龍兒師という駒師がいます。
今回見に行くのは二年ぶりの二回目なのですが、

この個展は即売会も兼ねており、

すばらしい出来の完成品の展示もある一方で、同じ数ほどの(原木から切り出して成形前の)駒木地も展示してあるのが特徴かと思います。これらの駒木地は柾、杢、虎斑のように木目がそろえてあり、値付けがされております。それでこの駒木地を選んで師に好みの書体で駒を発注するというもののようです。
したがって、完成品のすばらしさを横目にしながら、納期二年後の駒木地の完成する姿を想像する楽しみもあるのです。(師としては駒木地の買取注文が将来2年の収入に直接つながる話との本音も。)
ただ、その御代は五十万円を超えていて、将棋というものが生活に占める割合の低いわたくしにはとても手が出るものではありませぬ。

中将棋

水無瀬兼成(みなせかねしげ)。水無瀬書と呼ばれる駒書体のルーツ。師が所蔵するオリジナルの中将棋駒(書き駒)が前回に展示されておりました。今回は師の手によって二年間の研究の成果として盛り上げ駒となった再現版が展示されてました。

先代の作品も

前回出品されていた、師のお弟子さんによる大特価品を所望したのですが、その品の原型となる先代の作品も展示してあるのを今回はじめて見ることもでき収穫でした。
それだけで感激でしたが、そのことを話したら覚えてくださっていました。